アートメイクで自眉はどうなる?眉タイプ別の注意点から施術後のケアまで徹底解説

アートメイクを検討する際、「今の自眉はどうなるのか」「施術をしたら、もう眉毛は生えてこなくなるのではないか」といった不安を持つ人も少なくありません。また、自眉が濃い方、薄い方、あるいはほとんどない方で、仕上がりにどのような違いが出るのかも気になるところです。
アートメイクは、自眉をなくしてしまうものではなく、むしろ自眉を活かしながら理想の形に整える医療技術です。皮膚のごく浅い層に色素を入れていくため、毛根に悪影響を与えることはありません。そのため、施術後も自眉はこれまで通り自然に生え続けます。
この記事では、アートメイクと自眉の基本的な関係性から、剛毛・薄い眉など眉タイプ別の仕上がりの違い、施術前後に注意すべき点、そして美しい仕上がりを長持ちさせるケア方法について、詳しく解説します。

アートメイクをしても自眉はなくならない!その仕組みとは?

アートメイクは、自眉を根本からなくしてしまう施術ではありません。医療用の専用ニードル(針)やマシンを使用し、皮膚の表面からわずか0.02mm〜0.2mm程度にある「表皮層」から、そのすぐ下にある「真皮層上部」という非常に浅い部分に色素を定着させる医療行為です。
一方、眉毛を作り出す「毛根」や「毛母細胞」といった組織は、皮膚のさらに深い「真皮層深部」から「皮下組織」に存在しています。アートメイクの針が届くのはそれよりもずっと浅い層であるため、アートメイクの施術で毛根がダメージを受けることはありません。
そのため、施術後も毛周期(毛が生え変わるサイクル)は正常に維持され、自眉はこれまでと変わらず自然に生え続けます。
むしろ、アートメイクは現在の自眉の流れや密度を詳細に分析し、それをデザインの土台として活かす技術です。足りない部分を補い、全体の形を整えることで、自眉とアートメイクが自然に融合し、すっぴんでもメイク後のような立体感のある眉が完成します。施術によって自眉を一部処理することもありますが、自眉を最大限に活かして美しく見せるのがアートメイクの本来の目的なのです。
【眉タイプ別】アートメイク後の仕上がりの違いと注意点

アートメイクは、現在の自眉の状態によって、適した施術技法や最終的な仕上がりの印象が大きく異なります。
自分の眉タイプがどれにあたるかを正しく理解し、それぞれの特徴や悩みに合わせた最適な技法を選ぶことが、より自然で満足度の高い仕上がりを実現するための鍵となります。
| 眉タイプ | 主な特徴 | 推奨される技法(例) |
| 濃い・剛毛 | 毛量が多く、形が整いにくい。野暮ったく見えがち。 | パウダー |
| 薄い・まばら | 毛が細い、または部分的に生えていない。輪郭がぼやける。 | パウダーor一部毛並み |
| 全剃り・毛がない | 眉のガイドラインがほとんどない状態。 | パウダー+ソフトな毛並み |
| 普通・形を活かす | 全体の形はあるが、微調整やメイク時短がしたい。 |
パウダー |
自眉が濃い・ゲジ眉・剛毛タイプの場合
自眉がしっかり生えている、いわゆる「ゲジ眉」や剛毛タイプの方は、毛量や濃さが均一でないことや、形が整えにくいことが悩みとなるケースが多いです。
このタイプの場合、毛並みを一本一本描くよりも、アートメイクで眉のガイドラインとなる美しい形を整えるのが効果的です。特に、パウダー技法(2D)を用いて眉毛の隙間をふんわりと埋め、全体の濃淡を均一に調整することで、洗練されたパウダーメイクのような印象に仕上げられます。
アートメイクで整った形(土台)ができると、そこからはみ出た不要な毛を自己処理する際の明確な目安になります。ただし、毛が伸びるスピードは変わりませんので、デザインをきれいに保つためには定期的なカットやシェービングといったお手入れは引き続き必要です。
関連記事:自眉毛がしっかりの方でもアートメイクでナチュラルに仕上がります
自眉が薄い・まばらなタイプの場合
自眉が全体的に薄かったり、部分的に生えていない「まばら眉」タイプの方は、眉の輪郭がぼんやりしがちです。毎日のメイクで形を描き足すのが難しく、左右非対称になりやすいという悩みも少なくありません。
このようなタイプには、3D技法(手彫り)で毛流れを一本一本丁寧に描き足す方法が非常に適しています。毛が足りない部分に、自眉の毛流れに沿ったリアルな毛並みを再現することで、元から毛が生えているかのような自然な立体感を生み出せます。
自眉とアートメイクで描いた毛並みが一体化するため、すっぴんの状態でも自信の持てる、はっきりとしたナチュラルな眉を目指すことが可能です。
関連記事:眉尻だけ毛が無い!そんな方にも一体感が出るようアートメイク施術を行います
全剃り・ほとんど毛がないタイプの場合
過去の自己処理で抜きすぎたことや、体質、その他の理由によって、自眉が全剃り状態、またはほとんど生えていない方もいます。この場合、眉のガイドラインが全くない平面的な状態から、立体的な眉を構築する必要があります。
このようなタイプには、毛並みと陰影の両方を再現できる**4D技法(3Dの手彫り+2Dのパウダー)**が最適です。まず3Dの手彫りで一本一本のリアルな毛流れを描き、土台となる毛並みを作ります。さらに、その上から2Dのパウダー技法で眉全体のふんわりとした立体感(陰影)を加えます。
土台からデザインをしっかりと構築することで、元から眉があったかのような非常に自然な仕上がりを目指すことが可能です。
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普通の眉・自眉の形を活かしたいタイプの場合
現在の眉の形に大きな不満はないものの、部分的に薄い箇所を補いたい、トレンドに合わせて少し形を変えたい、左右のバランスを正確に整えたい、といったニーズも多いです。
このように自眉の形を活かしつつ微調整する場合は、3D技法または4D技法が推奨されます。3D技法では、足りない部分に毛並みを書き足して、より洗練された形に整えます。すっぴんへの馴染みを最優先する方に向いています。
さらに自然なメイク感や立体感も加えたい場合は、パウダー技法も組み合わせた4D技法が適しています。自眉の良さを最大限に引き出しつつ、理想の形に近づけ、毎日のメイク時間を短縮することができます。
アートメイク前の自眉処理はNG!自然な仕上がりのために気をつけたいこと

アートメイクで自然な仕上がりを目指すには、施術前の自眉の扱いが非常に重要です。良かれと思って行った自己処理が、かえってデザインの精度を下げてしまう原因になることもあります。
施術前はできるだけ眉を剃ったり抜いたりせず、ありのままの状態でクリニックを訪れることが、デザインの精度を最大限に高めるために推奨されます。
施術の2〜3週間前から自己処理を控えよう
アートメイクのデザインは、現在の自眉の生え方、毛流れ、毛の密度、さらには筋肉の動きなどを総合的に見て決定されます。
そのため、施術の最低でも2〜3週間前からは、眉毛を抜く、剃る、カットするといった自己処理を控えるようにしましょう。
この期間を設けることで、毛周期によって一時的に隠れていた毛もしっかりと生えそろいます。施術者にとっては、お客様の本来の毛周期や毛流れを正確に把握するための判断材料が最も多い状態となり、最も自然に見えるデザインの提案が可能になります。
なぜアートメイク前に眉を整えないほうがいいのか
自己処理で眉を整えてしまうと、本来の眉の位置や、骨格との自然なバランスが非常に分かりにくくなります。
施術者は、お客様の骨格や表情の癖(眉を上げる癖など)も考慮してデザインを決めますが、自眉が整えられていると、デザインの正確なガイドラインを決めづらくなるのです。
また、生えかけの毛がデザインにどう影響するかも判断が難しくなります。自眉をできるだけ伸ばした状態で施術を受けることは、左右差のないバランスの取れたデザインを実現し、アートメイクと自眉がなじんだ、長期的に見ても美しい仕上がりにするために不可欠です。
自眉になじむ自然なアートメイクを作る技法の違い

アートメイクにはいくつかの代表的な技法があり、それぞれ仕上がりの特徴が異なります。クリニックによって呼び名が異なる場合もありますが、基本となる技術は共通しています。
自眉の状態や、自分が目指したいイメージ(すっぴん風か、メイク風か)に合わせて適切な技法を選ぶことが、自眉と調和した自然な眉を作る鍵となります。
| 技法 | 特徴 | 仕上がりのイメージ |
| 2D(パウダー) | マシンで色素をドット状に入れる | パウダーメイク風のふんわり眉 |
| 3D(手彫り) | 手彫りで毛並みを一本一本描く | 自眉が増えたようなリアルな毛流れ |
| 4D(2D + 3D) | 手彫りとパウダーを組み合わせる | 毛並みと陰影がある立体的な眉 |
2D(パウダー)技法:ふんわりメイク風のナチュラル眉
2D技法は、一般的に「パウダーブロー」とも呼ばれ、専用のマシンを使って皮膚の浅い層に細かいドット状に色素を入れていく手法です。
仕上がりは、眉全体にふんわりと色を乗せ、パウダーアイブロウでメイクしたかのような柔らかい質感を表現できるのが特徴です。
眉尻はしっかりめに、眉頭に向かって徐々にぼかすといった濃淡のグラデーションをつけることで、のっぺりしないナチュラルなメイク風の仕上がりになります。自眉が濃い方や、常にメイクをしているような印象を保ちたい方に適しています。
3D(手彫り)技法:毛流れを再現した自然な仕上がり
3D技法は、手彫りで一本一本の毛並みを丁寧に描いていく繊細な手法です。「マイクロブレーディング」とも呼ばれます。
本物の毛が生えているかのようなリアルな毛流れを、自眉の毛流に合わせて再現できるため、非常に自然な仕上がりになります。
自眉が薄い方やまばらな方が、毛量を自然に増やしたい場合に特に適しています。アートメイクをしていると気づかれにくく、すっぴんでも立体感のある眉を維持したい、毛並み感を重視したい方に最も選ばれる技法の一つです。
4D(パウダー+手彫り)技法:立体感のある理想の眉
4D技法は、3Dの手彫りと2Dのパウダー技法を組み合わせた、いわば両方の「いいとこ取り」ができる手法です。現在、最も立体的で自然な仕上がりを目指せるとされています。
まず3D技法でリアルな毛流れを描き、眉の土台となる毛並みを作ります。その上から、毛と毛の隙間を埋めるようにパウダー技法でふんわりとした陰影を加えます。
この融合により、毛並み感とメイク感の両方を絶妙なバランスで実現でき、自眉が少ない方でも非常にナチュラルで完成度の高い眉を構築できます。ドゥコントアでは、この4D技法をさらに進化させた独自のオリジナル技法を採用しており、安全性と高いデザイン性を両立させた施術を提供しています。
アートメイク後の自眉のお手入れ方法と注意点

アートメイクの美しい仕上がりを長持ちさせるためには、施術後のセルフケアが非常に重要です。ケアの目的は、色素をしっかりと皮膚に定着させるための「初期ケア」と、定着後にデザインを維持するための「長期的なお手入れ」の二段階に分けられます。
特に施術直後は、摩擦や水分、紫外線から施術部位を守ることが求められます。正しいケア方法を理解し、せっかく入れたアートメイクを綺麗に保ちましょう。
定着を良くするための初期ケア(施術後〜1週間)
施術後、特に1週間程度は、入れた色素を皮膚に定着させるための最も重要な期間です。この時期は、施術部位をできるだけ刺激しないことが求められます。
具体的には、クリニックから処方されたワセリンなどの軟膏を適度に塗り、患部の乾燥を防ぎながら雑菌やほこりから保護します。洗顔やクレンジングの際は、施術部位を強くこすったり、長時間濡らしたりしないよう細心の注意が必要です。
また、汗をかく激しい運動やサウナ、プール、長時間の入浴は、色素の流出や定着不良の原因となるため控えるようにしましょう。施術部位にかさぶたができても無理に剥がさず、自然に剥がれ落ちるのを待つことが大切です。
綺麗な形を保つための自己処理とお手入れ
アートメイクは自眉の毛根に影響しないため、施術後も自眉はこれまで通り伸び続けます。デザインを綺麗に保つためには、定期的な自己処理が必要です。
自己処理の際は、アートメイクで描いたライン(ガイドライン)を基準にすることが重要です。このガイドラインからはみ出して生えてきた毛のみを、カットするか電動シェーバーで優しく処理します。
毛抜きでの処理は、毛根にダメージを与えたり、皮膚を引っ張ることで色素の定着に影響したりする可能性があるため、デザインの周辺(特にライン上)は避けるのが賢明です。アートメイク部分を傷つけないよう慎重にお手入れを続けましょう。
理想の眉毛アートメイクは実績豊富なドゥコントアにお任せください

大阪梅田・心斎橋、神戸、東京恵比寿に展開するドゥコントアは、医療資格者が安全で高品質な施術を提供するメディカルアートメイク専門スタジオです。
アートメイクは施術者の技術や経験によって仕上がりが大きく左右されるため、クリニック選びは非常に重要です。ドゥコントアでは、約80%のお客様が口コミでご来店されるなど、高い技術力とデザイン性、安全性に信頼が寄せられています。
医療資格を持つ経験豊富な施術者が担当
ドゥコントアの施術は、全員が医療資格を持つ専門の看護師が担当します。施術者の中には、メディカルアートメイクで10年以上の経験を持ち、世界特許技術を保持するスタッフも在籍しています。
1人あたり年間1,200症例を担当するという豊富な実績は、多様な骨格や肌質、自眉のケースに対応できる高い技術力の証です。また、アートメイクの国際大会で審査員を務めるほどの技術者たちが、痛みやダウンタイムがほぼないと評判の独自の技法で、安全かつ丁寧な施術を提供します。
一人ひとりの眉タイプに合わせたオーダーメイドデザイン
ドゥコントアでは、黄金比やマニュアルに頼った画一的なデザインは一切行いません。熟練の技術者たちが完全フリーハンドでデザインし、お客様の要望を丁寧にヒアリングしながら、骨格、筋肉の動き、表情の癖、さらにはライフスタイルにまで合わせた唯一無二のスタイルを提案します。
カウンセリングを最重要視し、お客様が心から納得いくまでミリ単位でデザインを調整します。数年後の経年劣化(色素の薄れ方)まで考慮したデザインで、時間が経っても美しさを保てる、長期的な満足度の高いアートメイクを実現します。
まとめ:自眉の悩みを解消して、アートメイクで理想の眉を手に入れよう

アートメイクは、自眉をなくすものではなく、むしろ自眉を活かして理想の形に整える医療技術です。剛毛で濃い眉、薄いまばらな眉、あるいはほとんど毛がない状態でも、それぞれの悩みに応じた適切な技法を選ぶことで、驚くほど自然な仕上がりを目指せます。
施術によって毛根が傷つくことはなく、これまで通り自眉は生え続けます。美しい仕上がりを手に入れるために最も大切なのは、施術前に自己処理を控えることと、施術後に正しいアフターケアを行うことです。
自眉の状態に合わせた最適なデザインと技法で、毎日のメイク時間を大幅に短縮し、すっぴんでも自信の持てる美しい眉を手に入れることができます。自眉に関する長年の悩みを解消し、理想の眉を実現するための一歩を踏み出してみましょう。

監修者情報

- Do’contour(ドゥ コントア)代表
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芦屋で開業し上品で華やか、透明感のある美しさをコンセプトにしたエステやフェイスバランスを整えるメイクメニューが人気となり講師としても活動。更に看護師として美容医療に携わる。アートメイクでは15年の経験をもち世界特許技術保持。年間1,200症例を担当。
pmu世界大会では審査委員長を務める。
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